光久寺は玄巣院と称して大化年間(六四五~六五〇) 創建されました。氷見市飯久保の真宗大谷派の 名刹で1343年に浄土真宗に改修し現在に至っています。玄宗院跡は親鸞聖人が三日三晩滞在された跡地として保存されています。
茶庭は池泉回遊式庭園で県指定名勝です。江戸中期宝永年間に加賀藩に仕えていた能登の国の駒造が造ったといわれています。泉水には中島も浮かびさりげなく配された石組みと、植栽の妙趣や背後の樹木との見事な調和がとられています。
「俯してみる池もよし 仰いでみる山もよし」というところから「俯仰園」と呼ばれています。つつじや紅葉も美しく、四季それぞれに様々な表情を見せてくれます。渡り廊下が象徴的で江戸時代の代表的庭園とされています。遊式のため見る角度で印象が変わるお庭をゆっくりと愉しむことができます。